Monday, February 26, 2007

TheTombs


カレンダーをめくってみるとジョージタウンでの学生生活も残り僅かになってしまっている事に気付き本当に悲しい。あっという間の留学生活だったが社会人から再び学生に戻り、多くの仲間達と酒を呑みながら語り合えたのは時間は最高の想い出です。今日はそのジョージタウンの学生(MBAのみならずおそらく殆どのプラグラム)が愛する行き付けの店”The Tombs”のご紹介。授業の合間のランチ、夕暮れ時のHappy Hour、夜遅くの授業の後、そしてバスケット(Hoyas)の試合がある週末の午後、この店はいつもジョージタウンの学生(もちろん多くのFacultyも!)で賑わいます。薄暗い階段を降り、店内に入ると正面にはコの字型のバーカウンター、右手奥にテーブル席が広がります。壁には過去の栄光を彩る数多くのジョージタウン大学スポーツチームの写真やボート部で使用されたと思われるオールが掛けられ、木目調の内装とマッチして独特の雰囲気を醸し出しています。ローカルの学生はどんなに込み合っていてもカウンター席を好み、気心知れたバーテンダーと拳を突合せた後(Fist bump)、お気に入りの銘柄のビールをピッチャーで注文し、ジョッキ片手に立ち飲みをしながらアレコレと会話に花をさかせるのが通常のパターンです。ちなみにこの店には”99 Days Club”というプログラムがあり、2月上旬から99日間、一日も欠かす事なく通い詰め、毎日何か1オーダーでも飲み食いをすれば晴れてClubに入会。終了の暁にはバーカウンターに名前が印字され、歴史に名を刻む事が許されます。多くはUndergrad4年生が卒業の想い出と共に挑戦しますが、我がMBAプログラムにも挑戦者がちらりほらり。残念ながら日本人留学生での達成者はまだ耳にしません。最後は余談になりますが1992CX系にて放送され驚異的な視聴率を残したドラマ“愛という名のもとに”はジョージタウンを舞台にする映画“St. Elmo’s Fire”を恐らくモデル(内容・設定は酷似)にしていましたが、ドラマ中で出演者が行き付けにしているバー”レガッタ“はこのTombsである事は間違いありません。

残り僅かなジョージタウンでの生活。果たしてあと何回このTombsで旨いビールを乾杯する事ができるのでしょう。答えは風に吹かれている。。。   (Pinewell, Class of 2007)

Wednesday, February 21, 2007

Exam weekに突入

本日2/21で、1/10に始まった第3モジュールの授業が終了した。・・・早い!なんて早いんだ。FedExであんなに長かった一週間、色々感じながら、そして当然学びながら過ごしてきた第1、第2モジュールと比べて、なにやらあっという間だった。慣れてきたというのもあるだろうし、教科的にも「すっと入れる」内容のものが多く、スムーズに授業対応してきたから、かもしれない。

オペレーションでは、駆け足ながらも終盤にセブンイレブンジャパンのケースが取り上げられ、日本人生徒はどのコホートでもここぞとばかりにコールを受けた模様。やれOnigiriとはなんぞや、やれBentoとは、など…。それをとっかかりに日本文化の紹介へと繋げたコホートもあったようで。きっとそのうちにそんなエピソードもこのブログに書き込んでくれるに違いない。違いない(催促してます)。

そうそう、DCの冬について。少し前までは「最高0度C、最低マイナス10度C」というような状況が続いていた。Potomac川も表面凍結。一度は学校が休みになった(たいした降雪量ではないと思ったが…)。それも一段落し、ようやく暖かくなってきた。今日などは冬装備だと汗ばむこともあり、なにやら春が来ている雰囲気。少し厳しい試験が一週間続くけれど、それを乗り切り…10日ほどあるSpring Breakに突入だ!

Kit, 2008

Friday, February 16, 2007

NIF Auction


先週末にNonprofit Internship Fund(NIF)の主催するオークションに参加してきました。ワシントンDCという土地柄からかクラスメートにもノンプロフィットに興味を持っている人、卒業後の就職を考えている人が結構います。彼らは夏休みにはノンプロフィットでインターンをするわけですが、いかんせん一般の企業とは待遇がかなり違います。現地での滞在費はでるものの交通費は自己負担というケースも多いようで、アフリカや東南アジアでインターンをする場合は自己負担も結構な額になります。そこでNIFがそうした学生をサポートするために、毎年やっているのがオークションです。学生や教授が出品し、その売上をノンプロフィットでインターンをする学生の補助に充てるというわけです。
出品も様々で、“空港まで送ります!”、“柔道教えます!”から“イケメン!?マイクとデートできます!”なんてものまであります。さらに“Utahにある教授の自宅5泊+航空券4枚”や“教授とポーカー”まで合計100点以上。教授が司会をつとめるアットホームなオークションですが、これが結構盛り上がり、人気商品では熾烈な応札合戦が繰り広げられます。今回の最高値をつけたのは、MSBが誇る人気教授4名とのボーリング。2グループによるBIDはどんどんエスカレートし、価格もどんどん上がり、最終落札価格はなんと$3,000以上。最後は値段が上がる度に観客から歓声が上がり、見ているこちらまで手に汗握る白熱の展開でした。
我が家はというと、妻の強い要望でArlingtonのSPAでマニュキアとペディキュアをしてくれるという商品を落札。早速来週にも連れて行ってもらうことになりました。 オークションといえば、e-bayなどネット全盛のご時世ですが、クラスメートや教授とビール片手に盛り上がるアナログ式のオークションもなかなかいいものでした。
KO

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Sunday, February 11, 2007

留学と英語力

1月10日から始まったこのmodule 3ですが、「Advanced Oral Presentation」のクラスをとっています。
blar-blar-blar-と喋り倒して終わり、といういい加減なクラスではなく、stress管理やattention getter等の心理的なものから、power pointの作り方や姿勢の保ち方、更には会場管理まで実に有意義です。
20人位の少人数クラスで、non-nativeは私ともう1人だけです。もちろん卒業単位対象です。

海外経験は出張2回と大学の卒業旅行だけなのにMBAに来ちまったよ、という小生はlisteningを大の苦手としています。教授やアメリカ人同級生が喋っていることは、初対面の人なら半分弱くらいしか理解できませんし、人によっては、訛りのある英語を使う人も多く、その場合、言われていることの10%程度しか理解できません。また、(多くの日本人留学生に当てはまることだと思いますが)、MBAでのグループワークでも、アメリカ人同士の早い会話になると全く着いていけません。
ですが、なぜかspeakingは割と得意としています。合コンやクラブで電話番号やメルアドを素早く聞き出す技術が、意外なところで役にたっています。
listeningは諦め気味なので、speakingだけでも留学中に更にimproveしたいな、と思っていました。

…ということで、自信満々に登録してみたものの、やはりアメリカ人との差を改めて思い知らされることになりました。
例えば、先日5分間のスピーチがありました。題名は自分で選びます。小生は「Sushi Boat(回転寿司のことです)」を選びました。で、実際にスピーチをし、クラスメイトからpeer feebbackをしてもらいつつ、プレゼンに用いたpower pointとplanning sheetは教授の採点を受け、さらにそのスピーチはDVDに撮られ、家でplaybackして自己reviewもします。結構、本格的でしょ?

で、実際にスピーチしたのですが、冒頭のギャグでスベり、頭が混乱してしまい、あとはpower pointをひたすら読んでしまう、という最悪のパターンで終わってしまいました。
家でDVDをplaybackして自己reviewをしてみると、自分で感じていたとおり明らかに緊張した顔をしており、単調なスピーチでした。がっくし…。

そこで改めて原因分析するわけですが、「自分の英語に自信がないから、おそるおそるなspeechになってしまっている」というのが全ての根本原因である、という結論に至りました。
やっぱりなーと思いつつも、自分ではspeakingが得意なつもりでいるにも関わらず、やはり英語のヘタさを気にしてしまうのは、もはや日本人としてunavoidableなのかも知れません。

留学前には「留学を充実したものにするための重要factorは英語力じゃない。積極的な気持ちだ」と聞かされたことが何度もありました。読者の方にも、こういうことを聞かされた方は多くいると思いますし、mbanavi.com等の留学関係web siteに行くと、そういう精神論を熱く語っている書き込みが散見されます。
初めて聞いたときには、そういうものなのかな、と思っていましたが、実際に留学してみると、英語力のなさは、実に色々なところでネガティブに働きます。「積極的であれば必ず留学は成功する」はずがないことは、少し考えればすぐ分かることであり、このような精神論は、例えば、「MBA受験に重要なのはGMATの点ではない。アドミにいかに自分の熱意を訴えるかだ」といった、定量的分析に基づかない空論を堂々と展開するのに似ています。
ブサイクな男がどんなに誠意誠意と言ったって、最後は女はイケメン(死語?)になびきます。女にモテたいなら、まずは外見を磨くことが最優先なのです。留学と英語力の関係も、これと一緒な気がします。

ちなみにGeorgetownの特性か、そんなnon-native English留学生も温かい目で見守ってもらえることが多いです。でも、これもあくまでも「他校対比」で、ということであり、英語力が低ければ低いほど、留学から得られるleverageは下がると強く感じます。

このブログの読者の方は、MBA受験生の方もしくはMBAに興味がある方が大半だと思いますが、英語でのコミュニケーション力の欠如は「気合」「気持ち」「積極性」で乗り越えられるものではありません。精神論に陥らず、ビジネスパーソンとして状況を常に客観的かつデータの裏づけをもって把握し、「自分が英語が苦手だ」と思うのであれば、しっかり鍛えてから留学なさることをお勧めします。

ちなみに、来週には第二回の5分間スピーチです。
Kuni