Thursday, October 11, 2007

ジョージタウンブランド

Building Strong Brand という他学部の授業で昨日Georgetown のブランドが取り上げられました。

日本ではあまり話題にはなりませんが、Georgetown のアイデンティティの核にあるのはアメリカ最古のカトリック系大学であり、(ザビエルで有名な)イエズス修道会の伝統を引き継いでいるということです。

HPにGeorgetownとはなにか、mission statementに書いてあります:
"Founded in 1789, the same year the U.S. Constitution took effect, Georgetown University is the nation's oldest Catholic and Jesuit university. Today, Georgetown is a major international research university that embodies its founding principles in the diversity of our students, faculty, and staff, our commitment to justice and the common good, our intellectual openness, and our international character."

...so what does this mean?
社会に貢献する人を養成することがカトリック系(ミッション系)教育機関の目的です。知識をつめこむだけでなく"educating the whole person" がジョージタウン大学の精神のようです。当校の有名な外交政策学部の名称はForeign policy でもforeign affairs でもなくForeign Service ですし、商業を通じて社会を豊かにするということがビジネススクールの設立の趣旨にもあるようです。

特に気にしたこともありませんが、確かに教室には十字架がかけられていますし、integrity (academic でもstudent lifeでも)をまたか、と思うくらい何度も話題にします。
カトリック系だから、いろいろとまじめなことにうるさいよねぇ、というアメリカ人の感じ方もあるようですが。

ジョージタウンのこうした特長はアメリカでは広く知られているようで、その証拠に将来NPOを設立したい、サポートしたいといった志をもつアメリカ人学生がビジネススクールに集まってきています。国際色が豊かということと合わせて、国際開発に興味をもつ学生が多いのも事実です。

入学すると、新学期にあわせて学生の不要な文房具を集めて低所得家族の子供たちに分配する活動など、地域のボランティア活動を学生が積極的に企画・実行したりしていることに気づきます。また、学生同士で協力しあおうという姿勢が強く、コミュニティ意識が高いこともジョージタウンならではのことだと感じます。

授業での結論は、ブランドとしてのコンセプトははっきりしており、紆余曲折はあるものの200年間概ねコンセプトに忠実(keeping the brand promise and being consistent) に存在し続けられているのではないか、ということでした。

et