Tuesday, November 27, 2007

Management Communication

第2モジュールも最終週に突入しました。期末のこの時期は試験準備やファイナルプロジェクトでなかなか忙しいです。第2モジュールの授業は全て必修科目で、Finance、Marketing、Quantitative Method 2、Management Communication、Accounting の5科目です。第1モジュールに比べて歯ごたえのある授業が増えたのですが、このうち、もっとも苦戦しているのがManagement Communication。プレゼンテーションによるコミュニケーションスキルの向上を目指す講義なのですが、ほぼ毎時間、クラスメートの前で数分程度のスピーチをしなければなりません。話す内容が決められているときと自由に選んで良いときがあるので、自由にテーマを選べるときなどは、クラスメートに自分を知ってもらう良い機会なのですが、いかんせん英語力が。。。もともと人前で話すのが得意でないのに加え、英語ですから。。。これもスキルアップには必要な経験と腹をくくってのぞもうとするものの、やっぱり毎回憂鬱さは隠しきれません。別のクラスの日本人がプレゼンで大爆笑をとった、なんて聞くと本当にうらやましくなってしまいます。

そんなManagement Communicationの授業で感じたのは、ジョージタウンには、ビジネスにおける社会貢献や公益性に強い意識をもっている学生が多いということです。自分が興味をもっているテーマで話すプレゼンで、世界の貧困問題や環境、CSRのネタを取り上げる人が非常に多いのです。NPOや公共企業出身者が多いというのも関係があるのかもしれません。株主価値の最大化を強調しすぎる経営に違和感を感じる私にとって、社会貢献やビジネスの公共性という視点を共有できる仲間と共に学ぶ意義はとても大きいと思います。

さて、これからあさってのプレゼンの準備。最後に一回くらいは笑いを取りたい。。。

Saturday, November 24, 2007

Module制(4学期制)について

Georgetown MBAでは、1年を4Moduleに分けて授業を行っています。1Moduleは6週間、1週間に2回授業があるので、1つのコースは基本的に12回の授業で構成されることになります。1年生の場合、1Moduleあたり5コースの授業が割り当てられていて、3rd Moduleと4th Moduleに1コースずつelectiveを選べる他はすべて必修科目となっています。

実際のところ、これってどんな感じなのでしょうか。1st ModuleにあったStatisticsを例にとると8/27に1回目の授業があり、3回目の授業終了後の9/5に1回目のQuizがありました。そして9/24に2回目のQuizがあり10/3に全授業が終了し、10/10のFinal Examを迎えるという感じになります。Undergradなら1年かけるところを1ヶ月強(テスト時間含み)で終えてしまうわけですから、いかにすごい勢いで授業が進んでいくかがわかると思います。教授も授業ですべて教えられるとはまったく思っていませんので、相当量のReadingを事前に課されたり、授業後もOffice HourやTeaching Assistantによるフォローアップの機会を用意したりして生徒がついていけるよう工夫しています。

言ってみれば、授業はペースメーカーのように機能して、実際に科目を理解するのは予習と(時間が許せば)復習、つまり自習が中心となります。私の場合、1st Moduleは月水に3コース、火木に2コースの授業がありStatisticsは月水だったのですが(ちなみに金曜日はお休み)、週末でどれだけ予習できるかが次の週の授業内容の理解度に大きく影響を与えていました。一度遅れると、その遅れを取り戻すのはほとんど不可能なので、くらいついていくかあきらめるかしかないわけです。

このように4学期制は授業の進捗の速さとそれに起因する授業外での負担の大きさに特徴があると思います。多くのビジネススクールが同様のスケジュールだと思いますが、各Moduleのコース数や1週間のスケジュール(Georgetownの場合月水、火木のペアで金は休み)で負荷の程度も変わってきます。学校選びの際にはこのような点も確認されてはいかがでしょうか。

ちなみにGeorgetownでは現在カリキュラムの見直しを行っており、Class of 2010からは1Module あたり4コースになる予定だそうです。

Ken

Saturday, November 17, 2007

学校選び

11月も半分折り返してしまいました。早いですねえ。Class of 2010の皆様の中で既に1st roundでいくつかの学校に出願された方は、これから年末・年始に掛けて徐々に1st (またはearly round)の結果が出始め、2nd以降の受験校を最終決定していくタイミングでは無いかと思います。今回は受験校選定について「入学後の今思うこと」について少しお話しさせて頂きたいと思います。

受験校選定基準とは要は ”Why this school ?” の部分ですが、私の場合、大きく次の3つでした。①General Management系の学校であること。②ランキングは高いに越したことは無い。③できれば小規模校。という極めてジェネラルなものばかり。出願書類作成に向けそれなりに調査をしたり、在校生や卒業生の方々にお会いしてお話を伺い、書き上げたものの、今思うと多くの学校については出願書類作成の為の調査を超えるものではなかった気がします。

ビジネスクールに入学して3ヶ月が経過した今(当然ジョージタウンしか知りませんが)、受験時代にはなかった視点で結構重要だと思うことは、次のようなものです。①自分の専門としたい科目の教授の教育者としての質。②International Studentについての理解。③日本人の同級生。④住環境。

先ずは①について。まだコア科目しか受けていない段階ですが、やはり学びの質は教授の質によるところが非常に大きいと感じています。ここで「質」というのは研究者としての質や、実務経験者としての質というよりも教育者としての質です。おそらくどの学校にも「学生がTake Awayを最大化できるための授業」を心がけている教授が必ずいると思うのですが、特に自分の専門としたい分野の教授の質については多少のランキングの差など問題にならないくらい重要だと思いますので、各受験校の在校生等にご相談され、詳しく調査されることをお勧めします。

次に②ですが、Native English Speakerに近い方は別として、「大学時代に1年間留学してました」という程度ではアメリカ人やヨーロッパ人、インド人と伍して議論をしていくのは非常に難しいと感じています(もちろん個人差はありますが)。ジョージタウンでは、”International” という事に重きを置いている学校だけに、海外(米国外)在住経験のあるNative speakerが多く、入学後のオリエンテーションでも”International Student” への理解についてのセッションが設けられています。その効果もあってか、私のスタディーグループ(Native4名+日本人1名)では、Native speakerがかなり気を使って一緒に議論してくれています。卒業後にNativeと対等にビジネスをしていく英語力を養うことは入学前に想像していた以上に大変だと感じていますが、周囲の理解の有無によっても英語力の伸びがかなり違うのではないかと思います。

最後に③と④はより主観的な部分が大きいこともあり一緒に書いてみたいと思います。ジョージタウンMSBの「嫁ブログ」からも感じられるのではないかと思いますが、在校生はそれぞれの家族も含めかなり仲良くやっています。やはりアウェイで戦う日本人メンバーがある程度の人数いることと、仲良くやれていることは物理的・精神的な支えになります。こればっかりは入学してみないと分かりませんが、進学先決定前の集まりなどで各校の日本人同級生の雰囲気を感じることはかなり重要だと思います。また、私は現在単身で生活していることもあり、ワシントンDCでの日本食レストランの多さや、治安の良さなどにより生活面でのストレスが軽減されていることで非常に助かっています。

こうして書いてみると若干「ジョージタウンで良かった」的な感想文にも読めますし、皆さんに是非当校にいらして頂きたいという思いがあるのも事実なのですが、他の学校に進学される場合の判断基準の一つとしても少しでもご参考になれば幸いです。

SO

Wednesday, November 14, 2007

Class of '09 始動

早いもので2nd Moduleも既に半分が終了しました。忙しさにかまけて、ブログのアップデートが出来ていませんでしたが、年末にかけてコンスタントにアップできるように心がけます。

さて、現在の2年生に加え11人のclass of '09が新たにMBAにやってきました。私もその1人なのですが。クラスが始まり3ヶ月超が経ちましたが本当に濃い。今回はその中でも、Understanding Int'l Businessという8月末のクラスが始まるまえに、全1年生が5日間泊り込みでCase Competitionをするというプログラムについてお話したいと思います。

大型バスにて揺られること1時間強。着いた先は巨大Conference Center。宿泊施設、大小会議室、プレゼン機材、食堂、バーなどなど全てがその施設で事足りるようになっており、まさにno way to escape。でもそれがまた良いんですね。

総勢約270名近くの学生が、6~8名のチームにassignされて毎晩深夜までdiscussion。消化不良チームもあれば、効率重視チームは早めに切り上げBarで一杯。私のチームは白熱チームでした。24歳ながら既に2つの会社を立ち上げたTと、NY出身の弁護士Rが本当にケンカになるんじゃないかと思うくらいの議論。International studentは私1人で最初は度肝を抜かれました。でもその後、何も無かったようにBarでワイワイチーム飲みをする訳だからアメリカ人は凄い。聞いてはいたけど、ここまで日本のスタイルと違うかと。

でも良く考えれば、お互いfrustrationが溜まらず言いたいことを言えてるから一緒に笑って飲めるんだろうなと感じました。日本にいる頃に上司や同僚が心の中で何を思っているか察しながら会議をするのに比べたら、精神衛生上はアメリカスタイルの方が良いのかなという気も。

プログラム中にはもちろん講義もあります。事前課題のreadingに加え講義をもとに、caseを解いていくわけです。Round1,2に勝ち残った2チームは実際にcaseに登場する企業の重役を前にプレゼン。そして勝者が決まるというプログラム。

勉強ばかりでなく、至る所にアメリカらしいユーモアが取り入れられていて生徒達を飽きさせないように工夫されています。生徒対教授のバレーボール大会など。ちなみに未だかつて生徒チームが勝ったことはナシ。

なんとなく雰囲気は伝わったでしょうか。とにかく濃い、そして楽しい。こんな環境にあと1年半もいれると思うと自分の成長が楽しみな今日この頃です。

m.t