Sunday, June 01, 2008

卒業!

いよいよ帰国だ。 あっという間に過ぎた2年間だった。 充実した2年間だったからこそ、時が速く過ぎたと感じるのだろう。

入学した頃は本当に辛かった。ワークロードが重い上に、言語の壁。 言いたいことも言えず、日本でそれなりに仕事してきた自分とMBAで実力を発揮できない自分との大きなギャップに本当に悩んだ。
超一流選手と比べるのも失礼な話だが、日本で一流のプロ野球選手が大リーグに移り、なかなか自分の実力を発揮できずに苦労している姿を見ながら、一流選手でもそうなんだと自分に言い聞かせて頑張っていた事が昨日のように思い浮かぶ。

MBAで何が得られるのだろうかと受験者の方々も悩むことが多々あると思う。 キャリアチェンジ、以前より高い年収、経営の知識などなど。 確かにそれらのチャンスは大いにあると思う。 幸いにも私は以前より高い年収の会社に就職することができ、経営の知識も得られたと思う。 でも、それらがMBAで得られる重要なことかと聞かれると、絶対に「Yes」とは答えないだろう。

MBAで得られたと思うこと。 第1に自分を見つめなおすことができたと思う。 恥ずかしながら日本ではそれなりに仕事ができると思っていた。でも、MBAで世界中から様々な能力を持った人達ともまれることで、自分はそれなりに仕事ができる分野があるに過ぎないことを知った。 そして、自分の強い点や弱い点、力が発揮できる分野などを整理できた。 例え同じ答えを導き出すのでも、違った見方、考え方、そしてやり方で答えを出すこともできる人がいることも知り、これらの経験が、仕事だけに限らず、今後の人生で大いに役立つと思う。

MBA生活で得られた友人達もかけがえのない存在だ。アメリカに限らず、アジア、ヨーロッパ、中東そしてアフリカなどの国々の友人をつくることができた。世界のどこを旅しても、そこにはサポートしてくれる友人がいるだろう思えるくらい、世界中に友人の輪が広がった。 日本のすぐ隣の韓国にでさえ、MBA以前は友達がいなかったが、いまでは親友と呼べる友人がいる。 これらの友人達とのネットワークを保ちながら仕事していけば、どれだけ自分の仕事の可能性が広がるのだろうかと思うと楽しみである。

そして、最後に日本という国を再認識したことをあげたい。日本のアイデンティティーってなんだろうって考えさせられる機会が多々あった。「物造り国家、日本」 それは日本人の気質から成り立っていると思う。 生真面目、正確、助け合い(チームワーク)など、これらの気質が精密な機械を造りだせる能力に繋がっているのだろう思う。 自分もその気質を根本に持っているのだろう思う。そして、それらの気質を最大限活用して、世界で勝負していけたらと思う。

他にもMBAで得られることは多々あるが、書き出したらきりがないように思えてきた。

MBAに来ることなくそのまま仕事をしていれば、きっと知ることができなかった事を学ばせてくれたジョージタウンには本当に感謝している。 MBAで得られることは人によって様々だと思うが、自分の可能性を広げられる場所であることは間違いない。
                

ありがとう以外の言葉が思いつかない。。。

ありがとう、ジョージタウン!! Hoya Saxa!!

'08 A.H.