Thursday, October 15, 2009

Pandora

今日はPandoraという音楽検索サービスをインターネット上で展開している会社の創設者でありChief Strategy Officerの、Tim Westergrenの講演会がありました(詳細にご興味ある方は下にWikipediaの説明が有ります)

http://en.wikipedia.org/wiki/Pandora_(music_service)

講堂はほぼ満席、そこに登場したWestergren氏Tシャツにチノパンというラフな格好で、さすが西海岸のInfo Tech会社の雰囲気十分です。が、いざ公演が始まると創設時の苦労話(サービス開始が2000年、その後dotcom bubbleの崩壊が有りファイナンスが付かなくなったり)から、現在、多くのsubscriberを得て人気を博した状態に至るまで、随所で笑いを誘いながらも1時間一気に話を進め、大変面白い講演会でした。

特に印象深かったのは、まず自分の好きなartistないし曲名を入力するとその曲を好きであろう人の好みにあった他の曲、artistを紹介してくれるというそのサービスの発想です。確かに、音楽好きならMTVからラジオまでチェックして音楽の幅を広げていくのでしょうが、そうでない人も多くいるはずで、ふと違う音楽を聴きたくなっても結局昔から好きだったCDをかけている、ということも(少なくとも私は)ままあります。

最初はお試し10時間Free+その後は課金サービスで試したそうですがうまくいかず、すぐに原則Freeに切り替え、収入源を広告とその後の楽曲購入先(Amazon, i-tuneなど)からの手数料に切り替えた点にも、発想の柔らかさがうかがえます。

インターネットバブルが崩壊してから結構な年数がすでに立っていますが、やっぱりまだまだ発想一つで、いくらでも潜在的な需要は掘り起こせる力はネットにあるのだな、と改めて思いました。講演会は色々な業界の方々の話が聞け、楽しいひと時です。 TN