Wednesday, September 27, 2006

Midterm試験

学校から2マイルほど離れた場所から自転車通学をしている。9月の半ばに一度かなり気温が下がり、キーブリッジ(学生の多くが住むバージニア側とジョージタウンを結ぶ橋。ポトマック川に架かる)を渡るのが結構きつかった。冷たい風が顔に当たる。なるほど冬の厳しさを予感させる…と思っていたが、その後気温は回復。朝晩は冷えることもあるが、日中は非常に気持ちの良い、まさにスポーツの秋という感じになってきた。

そんな雰囲気にあった先週末だが、スポーツ気分はちょっと待ったとばかりに、ミクロ経済学(正式名:Microeconomic Analysis for Business Decisions)のMidterm試験があった。Prof. Macherが1年生全体(4コホート)を受け持ち、非常な熱意を持って教えてくれている教科。資料にも熱意がこもっているし、パワーポイントもしかりで、あちらこちらからデマンドカーブが飛んでくる。…アニメ効果を使っているからいいというわけではないけれど、少なくとも受講者への想いがなければスライドに効果は与えない。また必ず提供される数種類の新聞記事からは、決して学習を机上で終わらせず、常に社会・経済との繋がりをもった視点を持たせよう、という強い想いがうかがえる。質問メールへの回答も懇切丁寧。Midtermに臨んでは、試験前日・前々日にそれぞれ2時間の補習を開く、という熱の入れようだった。

学生もそれに応え、Midtermに向けてしっかり準備し、勉強していた。僕の学部生時代(10年前)には、授業も試験対策ももっとおおらか(?)だった覚えがあるので、意外な気分で周囲を見ていたのだけれど…(後で友人から、キミのとこの大学の雰囲気が特殊なんだ、と諭された)。ともかく全体的に良い雰囲気があり、結果としてスコアでも平均80%をマークして、教授に"I was pleased."と言わしめた。よし。

各教授の熱のこもった授業に加え、教授間で情報をやりとりして、質が高く一体感のある教育にしようとしている。これは受けている方としてもとても気分が良い。具体的には、ストラテジーの授業のケース企業を、アカウンティング授業でも同じ企業を参考として用い、数字面からのアプローチを加える、など。また宿題や試験の負荷具合も話し合われている模様で、極度な無理はかかってこない。この教授間連携は日本の教育では経験したことがなかったので新鮮だ。

苦しみながら、そして色々な感慨を持ちながら受けてきた1st moduleも、もう2/3を経過。Midtermのあと、少しするともうFinal Examだ。Module制の恩恵でダレることなく多くの教科がそれぞれ短期間で(必要なものについては2 module連続、すなわち1セメスターで)学べるのだけれど、うかうかしている暇が無いのも事実。授業も難しくなってきたことだし、ここで気合いを入れ直してこのmoduleを乗り切り、うまい酒を呑もう。

Kit (Class of 2008)