オニギリ大作戦
オペレーションのクラスでセブンイレブンジャパンをとりあげました。オペレーションのコース自体も大変興味深く、(珍しく)予習までしてしまうくらいはまりました。ZARAのケースから始まり、上流からどのようにサプライチェーンの流れを管理改善していくか、というのを学び最後にSCの下流(つまり小売現場)から流れをどのように改善していくか、というコースでした。
オペレーションが世界の経営を変える!と心底信じているとっても熱いベネズエラ人のErnst教授で、毎回stand up comedy show でもみているかのような爆笑授業。特にMarketingには敵対心むき出しで、promotionなど不規則なディスカウントするからSCが乱れる!とよくいっていました。Marketing の 4P に対しては "In this class, we are going to learn how to take apart Marketing one P at a time..."というキメ台詞を一週間に一回は聞いていました。でもしっかりおさえるところはパシっとおさえる。75分ある授業の後半、まじめになると前半とのギャップからか、フシギと聞き入ってしまう仕掛けで、終わったときにはなんかすごく学んだ気がする充実感。
ちなみに調子に乗ってギャグも程が過ぎると「頼む、Deanには言わないでくれ。本当に冗談なんだから」というところも愛嬌があって好感度高。以前ここでも紹介されたオークションでは"Dinner for 10 with Prof Ernst at his home" が確か$1500くらいになり、教授とのDinner系では1人頭の金額としては最高額をマーク。人気の高い先生です。
7/11Japanのケースではおにぎりが登場。「Tuna rice balls が売り切れた後にPlum rice balls が動きだす。」「行楽日和の休日はapricot rice ballsの動きが特にはやい。これは普段の多くの高齢者が行楽地に行くため」 7/11は売り上げデータだけでなく、それ以外のセルスルーデータを分析し短時間で細かく次の搬入に反映させられることが世界的にみてもすばらしいらしい。
うーむなるほど、すばらしい!でも日本人としてやっぱり気になるのがこのapricot rice balls。これは一体どんな誤解から生まれたものなのか?それ以上にアメリカ人がrice ballsと何の説明もなくケースに登場するけどなんだか分かっていない様子。"What is it?" "Do you eat it too, Eriko?"
という疑問と興味にお応えすべく、クラスにいるもう1人のAki-sanと次の授業のときにおにぎりをつくってお出しすることに致しました。前日に「日本のOnigiriを味わってもらいたいので、明日もっていきます。クラスには早めにきてくださいね」というメールを出したら、大反響!その反響の大きさに、おにぎりを握るのに少々緊張。私のおにぎりで、外人のonigiriの印象が生涯固定されてしまう!
当日は二人合わせて(全員分ありませんが)40個弱のOnigiriがあっという間に消えてなくなりました。そして私たちに気を遣ってか、何気にOnigiriを「オニギーリー」と発音してみる学生も。無事おにぎり作戦は成功し、私たちのクラスではrice ball はちゃんと「おにぎり」として市民権を得ました。配った後も多くのクラスメートにThank you!といわれたのは思わず、そして素直に嬉しかったです。
ErikoT '08
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