Saturday, March 10, 2007

授業は or 留学は役に立ったか

スロバキアの小さな町で朝5時から書いている。プラハでGlobal experienceが始まる前の小旅行中で、時差ぼけのおかげで早寝早起きになってしまった。
今回はこの投稿を良い機会に、入学前に思い描いたことを学べているか確かめてみようと思う。入学前の目的は、会社の海外戦略部門の仕事をできるようになる、ということだ。自分のバックグラウンドは13年間製造会社の人事でかつ大学で経済を学んでいない。入社年次からすると、判断業務に次第にウェイトは移っている。そこで、実務のための詳細というよりは広く学び、判断や戦略のアイデアの元を身につけたい。これらから必要な知識はざっと次のようになる(入学前には必要だと思っていなかったこと、知らなかったことも含む)。

財務会計、管理会計、マクロ経済/ミクロ経済/ファイナンスの基礎、企業評価、プロジェクト評価、ストラテジー、資金調達(プロジェクトファイナンス)、現地へのエントリーの仕方(投資、貿易、企業提携、M&A、企業設立)、マーケティング、オペレーション(調達、操業、デリバリー、情報伝達)、マネジメント(文化の相違、組織)、為替、政府・国際機関との関係、税金

あまりに多すぎる。が、社内外で協力して業務を進めることを想定すると、この中で特に身につけておくべきことは、財務会計、ストラテジー、エントリーの仕方、だろう。
振り返ってみればそれなりに必要な知識を蓄えられたと思う。しかし、資金調達、貿易、現地企業設立、為替は不十分だった(International Finance, Project Financeの授業に登録していれば為替、資金調達は学べた)。時間の制約から必要なことすべてを学び切るのは難しかったと思うが、一方で必修科目に自分の目的と関係のない授業内容が4分の1ほどあった。仕事で活用できる内容を中心に勉強したが、関係ないものも後の授業の基礎になるかもしれないので無視はできなかった。自分にとっての理想としては、各科目に分散したインターナショナルビジネスに関するトピックが一つの科目なっていれば効率的だった。例えば、Business ethicsのクラスでの中国の商慣習や、直接自分の目的に関係のないクラスでの海外ネタのケーススタディなど。(もちろん、International Operations, Global Strategyなど区別されている授業もたくさんある)
このように思い通りではないことはあるものの、大枠で見れば満足できる内容だった。帰国後新しい仕事にすぐに対応できるのか不安もあるし、知識と実践は異なるが、ジョージタウンで学んだことは仕事で活用できると思う。
さて、こう思うと学生を終えて仕事に戻る気持ちにもなってくる。すっかりその気になってきた。
あとは「やっぱり元の部門に戻ってもらうことになった」、と留学が無意味になることを会社から言われないよう祈るばかりである。

yn (class of 2007)