Tuesday, December 23, 2008

Leaders Breakfast Series

Leadershipを学ぶ機会の一つして実業家、政治家の方を朝食会に招いて学生と懇談するMSB Leaders Breakfast Seriesなる面白いプログラムが当MSBにはあります。少し前の話になり恐縮ですが、先月11月半ばにSpain元首相、Aznar氏との会という貴重な席が当たり出席してきました。実業家のみならずこういった大物政治家を目の当たりにできるのも、Washington DCに位置するMSBならではでしょうか。学生は2年間の間に最低2回、このLeaders Breakfast Series(学生25名程度の小規模な会)と1回、Distinguised Leaders Series(大講堂での会)への出席が求められます。

Aznar氏はSpainの首相を2期(1996-2004)勤め、保守党としてBush政権の政策を支持し、Iraqへも積極的に関与する政策を取りましたが、最終的にこれが国民の反感を買い、また総選挙直前の爆弾テロの影響もあいまって2004年に政権を失いました。Spain出身の同級生によれば功罪は色々あるものの、経済面では非常に保守的なSpain経済界の構造を大胆に改革し、Spain経済のEUにおける存在感を大きくしたのは氏の功績によるものが大きかったということです。

Aznar氏ですが入室後、ひとりひとりと握手をしてくれ、1時間の会合中は出席者からの質問に丁寧に時間を作って答えてくれ、また折にふれ冗談も口にし雰囲気をやわらかくしてくれていました。南米からの留学生が出席者として多く、Spain語圏である自国が今後どのように発展すべきか、という質問が多かったのですが、それに対する回答として「規制の少ない自由主義経済が発展の根幹」と自己の信条を語る時にはやわらかい雰囲気が消え、迫力が増すのはやはり一国のリーダーを務めた人だからこそ、かもしれません。1時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、1国の構造改革にLeadershipを発揮した方と間近で接する事ができた、貴重なひと時でした。