Tuesday, October 07, 2008

Summer Internship

Summerの期間中、私費留学の私は、某外資系企業の日本法人でマーケティングのインターンシップに参加しました。12週間のプログラムで、プロジェクト内容は日本に新規参入を計画している商品の市場分析、競合分析を行い、当該商品の販売戦略を立案するというもの。前職で営業、新規事業開発などはかじったものの、純粋に1商品のマーケティングを行うのは初めてで、チャレンジングな内容でした。

いざ始まると、短期のコンサルティングに近い内容で、50%戦略、50%マーケという仕事内容でした。企業側もMBAとしての採用を前提としたプログラムであるため、インターンとはいえ、要求ハードルは高く、大枠のお題は与えられるものの、プロジェクト構想、スケジューリング、プレゼン資料作成など、全て自分で管理して進めていくことを期待されていました。

マーケティングデータの分析、リサーチャーやブランドマネージャーへのインタビュー、インターネットや専門誌による競合他社のメッセージ分析などからスタートして、プレゼンの骨子を固めたのち、さらにサポートデータの精度を上げるため、専門家やシニアマネジメントとの面談や、グローバルチームとの電話会議なども行いました。

プロジェクト開始当初は、自分が思いつくマーケティングデータはすべて既にそろっており(さすが外資系!)、資料に困ることはなかったものの、逆に苦労したのは、多すぎるくらいの資料をどう取捨選択し、かつデータをどう解釈するかということでした。初めて働く業界だったため、数日間はまずは資料を読むことに時間をとられましたが、プロジェクトが進むにつれ、答えを先に持って、自分がほしい資料を逆に探しに行く形へと意識的に変えていきました。

最後は、MBAで学んだマーケティングや戦略のフレームワークで適用できるものはふんだんに取り入れ、ビジュアル面でも、ロジカル面でも説得力のあるプレゼン資料作成を心がけ、シニアマネジメントへのプレゼンテーションをもってプログラムは終了。終わってみれば、あっという間の、でも非常に学びの多いサマーインターンとなりました。

インターンの中で特に感じたこと、収穫として得られたことは以下の三点です。

①仮説思考の重要性
最近、はやりの言葉になっていますが、今回の短期プロジェクトを通し、常に自分の答えをもって進めえいくことの重要性を身をもって感じることができたのは最大の収穫です。業界知識、商品知識ともに自分よりはるかに詳しいプロに対し、新しい切り口とロジックで相手が納得する提案をするというのは大変な作業で、さらに時間の制約があると焦る一方ですが、仮説―検証のプロセスを導入することで、効率的にプロジェクトを進めることができました。

②事業会社でのマーケティング
マーケティングといっても、リサーチ、ブランドマネジメント、ジェネラルマネジメントにより近いセールスフォースを巻き込んでの事業推進など様々なファンクションがあり、事業会社(製造業)の中でそれがどのように機能して会社が回っているか?自分の向き不向きはどこにあるのか?を知ることができたのも良かった点です。

③MBA一年目を終えての到達点
自分の市場価値向上のためにHighly leveragedの投資をしている私費留学生の身としては、現在の自分がどのレベルにいるのか?ということに非常に興味がありました。学校から社会に戻り、短期間ではあるもののアサインメントをこなす中で、教室では得られない緊張感と実際のビジネスでどの程度のアカデミクスが使えるのかのバランスを知ることができたことが三つ目の収穫です。

プログラムを終え、1年ぶりの日本食を思う存分食べて、DCに帰ってきました。2年目は、より現実のビジネスに自分の身を置く形でケースに取り組めればと思っています。