Saturday, August 30, 2008

Summer in Oxford


MSB生の夏休みの過ごし方の一例として。私は6月25日から8月7日までの6週間、Georgetown大学が主催するSummer in Oxfordプログラムに参加してきました。

このプログラムでは、英国Oxford大学にて、MSB生のほかGeorgetownの公共政策大学院の生徒と共にTutorial形式の講義を受講します。参加者は例年30名程度です。

ちなみにTutorialとは、Tutor(講師)と生徒が1対3~5程度の小規模講義をいい、主に同大学やケンブリッジ大学で採用されているものです。私は30弱ものTutorialの中から、「M&A」「Leadership」「Change Management(組織変革)」の3つを選びました。

私はGeorgetownに入学する前からこのプログラムの存在を知っており、願書のエッセイにも志望動機の一つとして織り込んだほどです。通常の講義とは異なり、少人数で活発な議論が行われるTutorialに興味があったし、何よりかの有名なOxfordで勉強できるなんて、まさに一生に一度のチャンスですよね。


(左はカレッジの食堂。毎日全員でランチを食べます)
こういう期待の高さもあってか、正直言ってTutorial自体はやや期待を下回ったといわざるを得ません。議論が活発なのは確かですが、Organizedされていない教授によってはトピックが二転三転し、単なるおしゃべりに終わってしまうことがありました。また、Tutorialは1時間×3~4回ですので、それ自体で「M&A」「Leadership」などという広範なテーマを網羅することはまず不可能ということを痛感しました。

とは言え、生徒数の少なさから、事前準備には自然と熱がこもりますし、中には非常に熱心なTutorもいて、生徒がそれぞれ持つ疑問点に丁寧に回答したりと、Tutorialならではの利点も体感したのも事実です。Tutorが生徒に読むよう薦める専門図書も素晴らしいものが多く、またOxfordプログラムでは、比較的時間がフレキシブルに使えたため、これら図書をじっくり読むことで本当に多くのことを学びました。


(左は私たちが滞在した学生寮)
このプログラムの素晴らしさはTutorialだけではありません。生徒は皆大学の寮で生活をします。私を含め、家族を帯同した生徒も数多くいました。寮の中には美しい芝生に覆われた広い庭があり、暇を見つけては皆ビールを片手にクロケットというイギリスならではのスポーツを楽しんでいました。また、Oxford大学を構成する数十ものカレッジを見学するのも楽しみ方の一つです。一つ一つのカレッジが美しい庭園や図書館、さらに教会まで有しているのは驚きの一言です。


プログラムの合間を縫って、Oxford観光、シェークスピア観劇、ストーンヘンジやバース(世界遺産の街)への観光、英国議会場訪問、パンティング(手漕ぎ舟)など、様々なイベントを楽しみました。また、毎週日曜日は、プログラムを引率したMSBのTimm教授が、得意のバーベキューをもてなしてくれました。おかげでMSB生以外の仲間ともかなり親しくなりました。Reunionのバーベキューが楽しみです。

Oxfordは本当に歴史ある美しい街です。思い出深いこの地を何年か後にまた必ず訪れたいと思っています。