Sunday, May 20, 2007

Goodbye, Georgetown

後悔していないけど、まだ何かできる気がする、そんな2年間だった。
大学の卒業旅行と出張二回くらいしか海外経験のない僕が、アメリカのMBAに通うなんてchallengingだったのかもしれない。日本人同級生も、半分以上が帰国子女or語学留学の経験者である中、25歳の時にTOEIC600点台で英会話のジオスに入学する際、「OLさんが多そうだ」という理由だけで銀座校を選んだ僕の英語力は推して知るべしであった。

僕は1年生前半の成績が激悪だった。GPAが卒業要件を満たさず、「お前、このままじゃ卒業できないけど、いいのか!?」というletterが学校当局から来た。(注)ちなみに、僕以外のclass of 2007日本人のうち2人もこのletterをもらっています(笑)。 成績の回復のため、通常は楽になるはずの2年生になっても勉強中心の生活を送った。学校主催のpartyも殆ど出席しなかった。「Partyに行っている間に、reading assignmentが何ページ進められるかなぁ」とか考えてしまう。でも同級生のKo君に言わせると、リーディングを真面目にやっている僕が変なのだそうだ(笑)。ま、それは人それぞれかな。

でも結果として、2年生の成績は胸をはれるものだったし、learning curveはsteepだった自信がある。机上の学問に加えて、アメリカ人に混じってプレゼンcourseを履修したり、PragueでのGlobal Integrativeでは、プラハ証券取引所の方々と、旅行だとか美術だとかの与太話でない、ビジネスの話をたくさんして、チームで質/量ともに一番働いた自信がある。総じて、「今のうちに海外を楽しんでおかなきゃ」といった発想より、卒業後に、MBAホルダーとして何が期待され求められるかを考え、そのためのskillやknowledgeを身につけるべくMBA生活を過ごした。間違いなく、アタマは良くなったと思う。英語も上達した。日本の会社の国際部門で働く程度であれば、英語で困ることはもう無いだろう。

ちなみにParty talkの英語は全然うまくならなかった。ここのPartyではテンションを上げる必要があることが多いけれども、ほぼ初対面の同性を相手にテンションを上げるのは至難の技だ。これは学校主催のpartyに殆ど出席しなかったもう1つの理由だ。でも、将来使う英語の大半はBusiness settingにおいてなので、Group workでは、なるべくnative English speakerとチームを組むようにしていたから、party talk英語がヘタでも特に弊害はないだろう。でも、他の日本人同級生には、アメリカ人とハイタッチなんかしちゃってる人がたまにいて、それを見ると、少しうらやましかったりするのも事実だが(笑)。

勉強外でも結構いろいろやった。Japan Societyをはじめとしてstudent clubに3つ所属し、そのうち2つではVPをやった。日本語を教えるボランティアもした。アメリカの公務員の方と、Language Exchange Programもした。
でも、何か足りないなぁ…と思っているうちに、卒業式が来てしまった。何が足りないんだろうね。でも、水曜日、Japan Societyの何人かで飲んだとき、Jenn(Caseyの奥さん)が言っていた。彼女は3年ほど日本に住んでいたのだけれども、Jennも、日本で色々やったけど、それでも、Canadaに帰国する時は、何かをやり残した気がしたそうだ。そう考えると、僕のこの気持ちは、単なるお約束かな。気にしないでおこう。

合格校の中から再度選ぶことができても、多分またここを選ぶと思う。GlobalをウリにしているMBAだけど、科目設定や、facultyやclassmatesも、(よその学校の様子を聞いて比較する限り)、Globalというのはまぁ嘘ではないと思う。加えてJapan Societyという、日本一国の名前を冠したstudent clubがMBAのオフィシャルclubになり、学校から予算までもらっているのは、僕が知る限り他校にはどこにも無さそうだ。Japan Society自体、Class of 2006-2008まで3年連続で、日本国籍を持たない学生がPresident、EVP、VPになって、並の日本人以上に活躍している。Japanとしてのプレゼンスが発揮できるという意味ではそれなりに恵まれた環境だ。多少ランキングが上という位だったら、僕はこの学校をお勧めします。(実際、僕も含めて、もっとランキングが上の学校に合格していても、ここを選んだ日本人が何人かいます)

昨日、卒業式が終わり、式後のreception後、みな散り散りになっていった。僕は東京の銀行に戻る。Japan SocietyのCaseyやMatt、台湾を中心としたアジアの国々の友人達は、いつか日本に来ると言っている。だけど、その他の多くの同級生は、日本に来る機会はあまり無さそうだ。僕の将来の海外勤務や出張も、必ずしもアメリカとは限らない。
なんて考えていくと、現実的には、大半の同級生にはもう二度と会うことはないだろう。在学中、留学生の僕にいろいろ親切にしてくれたけど、僕からは何も返せなかったfacultyやclassmatesの顔が、帰国を3日後に控えた今、何人も頭に浮かんでいる。せめて、皆の今後の人生の幸せを願いたいと思う。

長くなったけど、ジョージタウン大学MBAの皆さん、お世話になりました。
Kuni

Saturday, May 19, 2007

1年目が終わった訳ですが

1st Yearが終わって早くも10日ほど経ちました。
Class of 2008の日本人はほぼ全員が日本でインターンをするために帰国中、もしくは近日中に帰国予定であり、米国内に夏休み中に居残っているのは自分独りという有様です。同様に他のクラスメート達もニューヨークやらフィラデルフィアやら西海岸へとインターンに旅立ってしまい、なんだか寂しくもあります。

この10日間はゴルフをしたり(5回)、クラスメートとBBQをしたり、騙しだまし使っていたノートPCがクラッシュしたのを直したり、新入生向けのGuidebookを編集したりと、そこそこやることは沢山ありましたが、なんといっても夏休み(!)なので、すべてのストレスから開放されて、のんびりと過ごしていました。こんな時間を過ごせるのは残りの人生の中でも定年後ぐらいのものでしょう。

さて一応この一年を振り返って、Business Schoolという場所で何を得たのか、を考えてみると・・・

○これまでの業務経験で得た知識・経験の整理
仕事を通して漠然と感じていた、組織が持っている法則のようなもの、企業戦略のあり方、などのソフトスキルの部分について、知識や経験を整理して理解することができた。ファイナンスなどのハードスキルは教科書を読めば仕事をしながら理解できるけど、組織論、戦略論については、自己流ではなかなか理解が難しい。この辺りの理解が深まるのはMBAならではでないかと思っています。

○自分の能力・スキルレベルの確認
自分の持っているスキルのどの部分が、他人よりも深かったり浅かったりするのかをクラスメートとのプロジェクトや議論の中で確認することができた。これらを伸ばしたり、補完することで自分の能力をより伸ばすことができそう(な気がする)。

○新しい友人
アメリカ人や各国からの留学生は勿論のこと、DCは以外にも日本人留学生が非常に多く、このつながりも大変貴重なものです。

来年度はすべてが選択科目。自分の興味関心に従って勉強できるのが楽しみです。


Tomo(2008)